新入生が知っておくとすんなり話ができる用語†
授業では習わない単語が研究ディスカッションで飛び交うので,参考までに(随時追加予定)
日常的に使い得る基本的な単語も含みます.
複数の意味を持つ単語もありますが,研究室内で主に使う方の意味として記述しています
記載順に特に意味はありませんが、説明中に他の記載単語が出てくる場合があります
当ページに掲載された情報は,櫻木がなんとなく信頼できると判断した情報に基づき作成されておりますが,その正確性・完全性を保証するものではありません.
- せん断(剪断、せんだん)
物体の面に対して平行・水平方向に対して力が作用すること.(円形に対してなら接線方向)
せん断を直訳すると"shear"だけど,どちらかというと「皮膚せん断変形」としてしまって"lateral skin stretch"の方がよく使うらしい - 受容器
人体が外界からの刺激を感じるためのセンサーとなる細胞.
外界からの刺激を感覚として受け取るとき,受容器→神経という順に刺激される必要がある.参考:コトバンク - アレイ
【array】:配列(する)、整列(させる).
アレイ状に並んでいる,というとm行×n列のように整列して並んでいるイメージ.
ピンアレイというとピン(細長い棒)がアレイ状に並んでいるイメージ. - 電気刺激
陽極から陰極へ電流を流すことで,その通り道に在る受容器を刺激する手段.
独特な感じがするので体験の機会があれば是非参加して体で覚えて下さい. - パッシブ
【passive】:受動性の,受身の
パッシブなシステムというと,システム(デバイス)がユーザに働きかけることで成立するものを指す.
対義語はアクティブ. - クロスモーダル
任意の感覚が刺激されることによって、存在しない他の感覚を脳が補完すること.
マルチモーダル(とりあえず沢山の五感に情報を提示)に対し,知覚の相互作用を利用する点が異なる.
食べ物や皿の大きさを変化させて見せることで満腹感を増幅するなど,相互作用で変化させる知覚は五感とは限らない.
身近なものでは風鈴などもクロスモーダルを利用している. - ベクション
視覚誘導性自己移動感覚.
風景や物体の移動を見ているときに生じる,(動いていないにも関わらず)逆方向に自分が移動しているかのような感覚. - オフセット
所定の要素または位置までの先頭からの距離.
例えば「時間的なオフセットを追加する」というと,開始までに遅延を追加するということ. - ヒステリシス
物質の状態が、現在の条件だけでなく、過去の経路の影響を受ける現象。参考:コトバンク
ある変化する量Aに対して,スタートからゴールへ向かうときに描く曲線と,ゴールからスタートに向かうときに描く曲線が異なる場合に「Aはヒステリシス性を持つ」と言う.
往復の非対称性. - 標準偏差
分散の平方根.データ群がどれほどバラけているかを示す指標.
グラフ中に書かれるエラーバーは標準偏差を表していることが多い.(全てではない)
論文中でSD(Standard Deviation)と書かれる場合がある.
ちなみに平均値(Mean,Average)はMやAve.またはAvg.と略して,中央値(Median)はMeと略して書かれる場合がある. - AC,DC
ACは交流,DCは直流.ほとんどの電子回路はDC電圧で動作します.
コンセントから供給される電源が交流なのは送電の際に必要となる変圧が簡単なのと、家電に使われるモータがACモータだから. - バーチャル,VR≠「仮想」
VRを翻訳機にぶち込むと「仮想」と表記される場合があるが,「仮想」には「偽物の」というニュアンスが含まれるため,表現として好ましくないとのこと.
毎年1回くらいこの表現をする新入生を見かけるので記載. - フーリエ変換
どういうとき使うのかという話.
物体同士が衝突したときなどの振動はきれいな正弦波とはならないが,それぞれ異なる周波数をもつ三角関数の合成として表すことできる.(もちろん振幅もそれぞれ異なる)
ある関数fをそれに含まれる三角関数に分解するとき,フーリエ変換を行う.
つまり、衝突の際の衝撃は理論上は人工的に再現することが可能であると言える。 - 振動子
接触している物体に振動を伝えることを目的として作られているモジュール.
コーン型スピーカーはコーン(膜)を振動させて音波を生成するが,そのコーン部分を錘に置き換えたもののイメージ.(偏心モータ系を除く)
Last-modified: 2017-10-02 (月) 10:11:18