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ミーティングの見学は随時受け付けています。メールにて連絡してください。

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お知らせ:研究室配属における英語の公的試験の扱いについて

2011年度の卒研配属では、試験的にTOEIC/TOEFL/英検等の英語の公的試験の成績を参考にします。これまでにCollege TOEICなどを受験しておらず、かつ当研究室を希望する可能性がある場合は、早めに何らかの試験を受けることをお勧めします。

  • TOEIC 配属期間までにスコアを出すためには9~10月の試験を受ける必要があり、申し込みは7月から始まります。webか大学生協で情報収集してください。
  • TOEFL受験からスコアの返送までに1ヶ月程度かかります。
    何点くらいが望まれているか、また現在の研究室メンバーの平均的な英語力がどの程度かについて知りたい場合は個別に連絡してください。

なお2011年度は試験的な導入であり、重要度はあくまでやる気>>GPA、英語のスコアです。これらの試験を受けていないことが研究室志望の制約になることは有りません。また希望があれば面接時に英語力をみることも可能です。

このアナウンスは学部期間中に実用レベルの語学力を身につけておいて欲しいという希望を伝えるものでもあります。

(2011.6 同様のアナウンスを学内掲示板にも掲示しました)

資料

Q&A

研究テーマの決め方は?

学部学生の研究テーマの決め方は次のとおりです。まず4月にスタッフや先輩から今ある研究テーマの候補を提示されます、その後約1か月半は技術的な講習会を行います。プログラミング、電子回路、機械工作など、研究に必要なスキルを短時間で身に付けることになります。

講習のかたわら、自分のやりたい研究を考えてもらいます。講習後、候補として挙げていた研究テーマのうちのどれかを選ぶか、この時点ですでに自分のアイデアを持っていればそれを開始します。

同時にIVRC(国際学生対抗VRコンテスト)ヒューマンメディア工房学内の発明コンテスト等のコンテストに自力で応募する事を薦めています。こちらは教員は関係せず、アイデア出しから展示までの行程すべてを学生が自力で実現するための体験の場ととらえています(この成果が研究テーマになることも良くあります)。つまり研究室では漠然と二つのトラックがあると考えて良いでしょう。

研究者としての到達目標は次のようなものです。
学部:研究テーマを自分で提案することができ、その意義を他人に納得させることができる。
博士前期課程:後輩の研究指導に研究テーマ提案の段階から参加でき、後輩にそのテーマを魅力的と思わせることができる。
博士後期課程:独立した研究者として研究室内研究室を運営できる。

どのようなスキルが必要?

 研究能力と学部時代のGPAには関係がほぼないことが分かっています。(これは研究室内で卒業生を対象に、研究発表件数など複数の指標で調べたものです。相関係数が0.1を超えることはありませんでした)。ただ当然ですが海外発表の件数は英語力と相関があることも分かっています。
 また研究を進めていくと信号処理や制御に関する基礎的な知識が必要になってきます。こうした知識は研究室配属前に何らかの講義を受けておくと良いですが、実際には必要性を痛感してからでないと身に付きませんので、研究室配属後、必要性を感じた後に復習することになるでしょう(それで問題ありません)。万人向けではありませんが、海外留学中に勉強しなおすという手もあります。
 研究室では電子回路製作(主にマイコン)、プログラミング(主にC言語)、機械工作などは一通り経験することになるでしょう。これらのスキルを事前に持っている必要はありません。研究に必要なだけその場その場で学べば結構です。ただ物づくりが嫌いでなく、自分で問題解決ができる必要はあります。H科の学生でしたら、マイコン関係の3年生実験が嫌でなかったなら、スキル的な適性は十分です。

 英語について繰り返しになりますが補足します。学部生の時から先行研究の調査のために英語を読む機会が多くあります。また多くの場合学部後半、遅くとも修士の間に海外発表の機会が必ずあり、書く・話す英語力が必要になってきます。しかし研究室でも英語で苦労している学生は少なくありません。日本の研究室のほとんどすべてが抱えている問題でもあり、国際学会で質疑応答に窮する日本人学生は見慣れた光景になっています。

 これを解決する魔法はありません。これまでの経験上、英語が苦手な人のほとんどは、第一に中学・高校時代の文法に問題を抱えています。第二に語彙数が足りません。これらの点において、受験英語はけして馬鹿にできないようです。日本は受験勉強の教材がおそらく世界一揃っていますので、苦手意識がある人はセンター試験で満点をとれる勉強をイメージすると良いでしょう。研究室配属後は研究に時間を取られるので、英語は学部1~3年の間にレベル上げをしておくことが大切です

事前に読んでおくべき本・勉強しておくべきことは?

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事前に読んでおくべき教科書は特にありません。 下記のものはこの分野で必修と言われています(ただこうした概念は繰り返し作品化されますので、旧い世代の人が必修と言ったものをそのまま受け入れる必要はありません。)。

これまでの経験上、人間―機械系に関する自分なりの夢ないし妄想を持つことの出来る人ほど研究も進むようです。この分野は多くの小説、漫画、映画、ゲーム、アニメ等に取り上げられていますので、そうしたものを通して自分なりの立ち位置を作るように心がけることは重要です。つまりひとつの理想形は「理屈っぽいオタク」ということになります。経験上、言語能力と研究力の相関は、英語力やGPA等と研究力の相関よりはるかに高いです。

学部講義としては3年生の「認識行動システム論(総合情報学科の新カリキュラムではインタラクティブシステム論)」を研究上の基礎教育と位置付けていますので受講を勧めます。

配属が決まった後、春休みの宿題を出しています。この内容は、
(1)C言語の復習としてのOpenGL、OpenCV実習、
(2)3月に開かれる学会への聴講参加(2010年度はインタラクション2011)、
(3)研究ネタ出しの習慣化
です。

どのような教育体制?

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まず基礎的な技術力を身につけるための講習について説明します。三年生の春休みに出す宿題でC言語についてひと通り復習が終わっているので、四年生になると週に一テーマのペースで技を身につけていきます。2011年度の例では、春に
・H8マイコン
・インタフェースボード
・3D-CADおよび3Dプリンタ
・レーザーカッター
・集中輪読(MindHacks)
・秋葉原買い物ツアー
があり、秋には
・PIC
・Arduino
・NC加工機
・集中輪読(論理トレーニング101題)
がありました。これらの指導は修士以上の学生が一人ずつ担当して行っています。毎回最後に品評会があり、自主課題を見せ合うことになります。

次に日常的な研究の体制ですが、4年生一人につき形式的なメンターとして修士学生が一人付きます。またその上に博士学生及びスタッフが付きます。これが毎日のディスカッションの基本単位になりますが、あくまでもこれは最低限の保証をするためのもので、実際にはいつ何時誰とでもディスカッションは行われています。教員(梶本)とのディスカッションも3週間に一回の枠を設けていますが、これもあくまでシャイな学生への最低限の保証という意味で、実際には教員が部屋にいるときにはいつでもディスカッションできます。

研究室ではオフィシャルなミーティングが二つあります(これはほとんどの研究室が同様の体制だと思います)。一つはディスカッションミーティングで、一回につき二人が、一人20分ほど話し、20分ほどディスカッションします。全員必ず発言するようにしています。ディスカッションミーティングに関しては教員も例外なく発表します。もうひとつは本読み・論文読み輪講で、指定した本あるいは自分で探してきた論文を紹介するものです。二つのミーティングは週1回ずつあり、全員が出席できる時間に行われます。

他学科/他大学/社会人からの進学は可能ですか?

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可能ですし、大いに推奨しています。

学部の卒論配属は3年生の12月~02月ですが、特に他学科からの場合学科間の調整が必要になるので早めに(11月末までには)連絡してください。
大学院の入試情報は大学の入試案内を参照ください。この場合も事前に配属希望先の教員の了解を得る必要があります。早めにメールにて連絡ください。

他大学に進学/留学したいのですが

こちらも大いに推奨しています。

  • 2010年度:二人(修士1年、修士2年)がフランスに留学しました。
  • 2011年度:一人(修士1年)がフランスに留学する予定です。
  • 2012年度:複数人(修士、博士)が各地に留学する予定です。

4年生の卒研配属の方法について

毎年変えている(最適解を探している)のでなんとも言えません。2011年度生は企画書を書いてもらい、それを説明してもらうことでマッチングを見ました。2010年度生は個別の面接のみ、2009年度生は研究室全体の面接でした。
学生と研究室のマッチングは、学生にとっても研究室にとっても死活問題です。ぜひ多くの研究室を回って、教員だけでなく実際に研究している先輩と話をしてください。
教員からの情報はどうしても理想論に近く、逆に3年生の間の情報交換は研究生活を知らない人の想像になりがちです。先輩が生き生きしているか、彼らの後輩になって自分は幸せか、と考えるのがコツです。

コンタクトしたいのですが?

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 メールしてください。 (フィルタの誤動作で読めない事があります。数日中に返事が無い場合は電話などの手段を講じてください。)