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ミーティングの見学は随時受け付けています。メールにて連絡してください。

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研究室配属における英語の公的試験の扱いについて

梶本研の卒研配属では、TOEIC/TOEFL等の英語の公的試験の成績を参考にします。これまでにCollege TOEICなどを受験しておらず、かつ当研究室を希望する可能性がある場合は、早めに何らかの試験を受けることをお勧めします。

  • TOEIC 配属期間までにスコアを出すためには9~10月の試験を受ける必要があり、申し込みは7月から始まります。webか大学生協で情報収集してください。
  • TOEFL受験からスコアの返送までに1ヶ月程度かかります。
    何点くらいが望まれているかについては下記資料を参照してください。

なおこれらの試験を受けていないことが研究室志望の制約になることは有りません(実際研究室は英語に関しては幅広いレベルの人が在籍しています)。また希望があれば面接時に英語力をみることも可能です。

このアナウンスは学部期間中に実用レベルの語学力を身につけておいて欲しいという希望を伝えるものでもあります。

資料

Q&A

研究テーマの決め方は?

学部学生の研究テーマの決め方は次のとおりです。まず4月にスタッフや先輩から今ある研究テーマの候補を提示されます、その後約1か月半は技術的な講習会を行います。プログラミング、電子回路、機械工作など、研究に必要なスキルを短時間で身に付けることになります。

講習のかたわら、自分のやりたい研究を考えてもらいます。講習後、候補として挙げていた研究テーマのうちのどれかを選ぶか、この時点ですでに自分のアイデアを持っていればそれを開始します。

同時にIVRC(国際学生対抗VRコンテスト)学内の発明コンテスト等のコンテストに自力で応募する事を薦めています。こちらは教員は関係せず、アイデア出しから展示までの行程すべてを学生が自力で実現するための体験の場ととらえています(この成果が研究テーマになることも良くあります)。つまり研究室では漠然と二つのトラックがあると考えて良いでしょう。

研究者としての到達目標は次のようなものです。
学部:研究テーマを自分で提案することができ、その意義を他人に納得させることができる。
博士前期課程:後輩の研究指導に研究テーマ提案の段階から参加でき、後輩にそのテーマを魅力的と思わせることができる。
博士後期課程:独立した研究者として研究室内研究室を運営できる。

どのようなスキルが必要?

研究室内で卒業生を対象に研究発表件数など複数の指標で調べた所、研究能力と学部時代のGPAの相関は弱いことが分かっています。また英語力とはやや強い相関、プログラミング力とは弱い相関があることも分かっています。このためスキルに対する質問に対しては「英語力とプログラミング力」と回答しています。
 また研究を進めていくと信号処理や制御に関する基礎的な知識が必要になってきます。こうした知識は研究室配属前に何らかの講義を受けておくと良いですが、実際には必要性を痛感してからでないと身に付きませんので、研究室配属後、必要性を感じた後に復習することになるでしょう(それで問題ありません)。
 研究室では電子回路製作(主にマイコン)、プログラミング(主にC言語)、機械工作などは一通り経験することになるでしょう。これらのスキルを事前に持っている必要はありません。研究に必要なだけその場その場で学べば結構です。ただ物づくりが嫌いでなく、自分で問題解決ができる必要はあります。

 英語について繰り返しになりますが補足します。学部生の時から先行研究の調査のために英語を読む機会が多くあります。また多くの場合学部後半、遅くとも修士の間に海外発表の機会があり、書く・話す英語力が必要になってきます。しかし研究室でも英語で苦労している学生は少なくありません。日本の研究室のほとんどすべてが抱えている問題でもあり、国際学会で質疑応答に窮する日本人学生は見慣れた光景になっています。研究室配属後は研究に時間を取られるので、英語は学部1~3年の間にレベル上げをしておくことが大切です。(ただし研究室配属後に国際学会などを経て得意になった人も居ます)

事前に読んでおくべき本・勉強しておくべきことは?

事前に読んでおくべき教科書は特にありません。 下記のものはこの分野で必修と言われています(ただこうした概念は繰り返し作品化されますので、旧い世代の人が必修と言ったものをそのまま受け入れる必要はありません)。

これまでの経験上、人間―機械系に関する自分なりの夢ないし妄想を持つことの出来る人ほど研究も進むようです。この分野は多くの小説、漫画、映画、ゲーム、アニメ等に取り上げられていますので、そうしたものを通して自分なりの立ち位置を作るように心がけることは重要です。つまりひとつの理想形は「理屈っぽいオタク」ということになります。経験上、母国語の言語能力と研究力の相関は、英語力やGPA等と研究力の相関よりはるかに高く、論理的な思考に疲れを感じにくい人のほうが研究は向いています。

学部講義としては3年生の「インタラクティブシステム論」を研究上の基礎教育と位置付けていますので受講を勧めます。

配属が決まった後、春休みの宿題を出しています。過去の例では、
(1)C言語の復習および2D、3Dプログラミング、マイコンプログラミング入門(2012,3年度はDxLibとmbedを使用
(2)3月に開かれる展示会や学会への聴講参加
(3)研究ネタ出しの習慣化
を出しています。

どのような教育体制?

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まず基礎的な技術力を身につけるための講習について説明します。三年生の春休みに出す宿題でC言語についてひと通り復習が終わっているので、四年生になると週に一テーマのペースで技を身につけていきます。2012年度の例では、春に
mbedマイコン
・PC用インタフェースボード
・3D-CADおよび3Dプリンタ
・レーザーカッター
・集中輪読(MindHacks)
・秋葉原買い物ツアー
がありました。 これらの指導は修士以上の学生が一人ずつ担当して行っています。毎回最後に品評会があり、最終課題を見せ合うことになります。

次に日常的な研究の体制ですが、4年生一人につき形式的なメンターとして修士学生が一人付きます。また博士学生以上(研究室ではスタッフと呼称)が全体を見ます。これが日常のディスカッションの基本単位になりますが、あくまでも最低限の保証をするためのもので、実際にはいつ誰とでもディスカッションは行われています。教員(梶本)とのディスカッションも毎週の枠を設けていますが、これもあくまでシャイな学生への最低限の保証という意味で、実際には教員がいるときにはいつでもディスカッションしています。

研究室ではオフィシャルなミーティングが二つあります。一つはディスカッションミーティングで、一回につき二人が、一人20分ほど話し、20分ほどディスカッションします。全員必ず発言するようにしています。ディスカッションミーティングに関しては教員も例外なく発表します。もうひとつは本読み・論文読み輪講で、指定した本あるいは自分で探してきた論文を紹介するものです。二つのミーティングは週1回ずつあり、全員が出席できる時間に行われます。

他学科/他大学/社会人からの進学は可能ですか?

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可能ですし、大いに推奨しています。また数ヶ月程度のインターンシップも受け入れています。

学部の卒論配属は3年生の11月~1月ですが、特に他学科からの場合学科間の調整が必要になるので早めに(10月末までには)連絡してください。
大学院の入試情報は大学の入試案内を参照ください。この場合も事前に配属希望先の教員の了解を得る必要があります。早めにメールにて連絡ください。

社会人博士も受け入れています。まず連絡ください。

他大学に進学/留学したいのですが

こちらも大いに推奨しています。

  • 2010年度:二人(修士1年、修士2年)がフランス(INRIA,Université Paris 6)に3ヶ月の留学をしました。
  • 2011年度:一人(修士1年)がフランス(Université Paris 6)に3ヶ月の留学をしました。
  • 2012年度:修士1年が2人、イタリア(Scuola Superiore Sant’Anna, Pisa)と米国(Pennsylvania University)に、博士3年が一人米国(Massachusetts Institute of Technology)に留学しました。
  • 2013年度:博士2年、3年が中国(Microsoft Research Asia)、シンガポール(T-Ware)に半年のインターンシップ留学をしています.また修士1年生がドイツに3ヶ月の留学予定です.

4年生の卒研配属の方法について

毎年変えている(最適解を探している)のでなんとも言えません。
学生と研究室のマッチングは、学生にとっても研究室にとっても死活問題です。ぜひ多くの研究室を回って、教員だけでなく実際に研究している先輩と話をしてください。
教員からの情報はどうしても理想論に近く、逆に3年生の間の情報交換は研究生活を知らない人の想像になりがちです。先輩が生き生きしているか、彼らの後輩になって自分は幸せか、と考えるのがコツです。

コンタクトしたいのですが?

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 メールしてください。 (フィルタの誤動作で読めない事があります。数日中に返事が無い場合は電話などの手段を講じてください。)